苦難・復活黙想2022/04/14

聖書箇所

[ルカの福音書24:21-12]
ルカの福音書 24:1-12] 1週の初めの日の明け方早く、彼女たちは準備しておいた香料を持って墓に来た。
2見ると、石が墓からわきに転がされていた。
3そこで中に入ると、主イエスのからだは見当たらなかった。
4そのため途方に暮れていると、見よ、まばゆいばかりの衣を着た人が二人、近くに来た。
5彼女たちは恐ろしくなって、地面に顔を伏せた。すると、その人たちはこう言った。「あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。
6ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、主がお話しになったことを思い出しなさい。
7人の子は必ず罪人たちの手に引き渡され、十字架につけられ、三日目によみがえると言われたでしょう。」
8彼女たちはイエスのことばを思い出した。
9そして墓から戻って、十一人とほかの人たち全員に、これらのことをすべて報告した。
10それは、マグダラのマリア、ヨハンナ、ヤコブの母マリア、そして彼女たちとともにいた、ほかの女たちであった。彼女たちはこれらのことを使徒たちに話したが、
11この話はたわごとのように思えたので、使徒たちは彼女たちを信じなかった。
12しかしペテロは立ち上がり、走って墓に行った。そして、かがんでのぞき込むと、亜麻布だけが見えた。それで、この出来事に驚きながら自分のところに帰った。

本文の注解
イエス様は死んで葬られた。
ガリラヤの女性は最後までイエスとともにいた。
彼女らはイエスの墓と死体をどのように置いたのかを見た。
そして、戻って香料を準備した。ある意味では無謀な献身だった。

週の初めの日の明け方早く、彼女たちは準備しておいた香料を持って墓に来た。
ところが、石が墓からわきに転がされていた。
主の使いたちが天から降りて来て石をわきに転がし、その上に座った。(マタイの福音書28:2)

女性たちが墓の中に入ると、主イエスのからだは見当たらなかった。
そのため途方に暮れていると、まばゆいばかりの衣を着た人が二人、近くに来た。
彼女たちは恐ろしくなって、地面に顔を伏せた。すると、その人たちはイエスの復活を伝える。
「あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。」5-6節
二人は天から降りて来た主の使いである。
主の使いたちはガリラヤにおられたころ、主がお話しになったことを思い出させる。
人の子は必ず罪人たちの手に引き渡され、十字架につけられ、三日目によみがえると言われたでしょう。(7節)

彼女たちはイエスのことばを思い出した。
そして墓から戻って、十一人とほかの人たち全員に、これらのことをすべて報告した。
それは、マグダラのマリア、ヨハンナ、ヤコブの母マリア、そして彼女たちとともにいた、ほかの女たちであった。
使徒たちは彼女たちを信じなかった。
なぜなら、この話は「たわごと」のように思えたからである。
しかしペテロは立ち上がり、走って墓に行った。
そして、かがんでのぞき込むと、亜麻布だけが見えた。それで、この出来事に驚きながら自分のところに帰った。

女性たちは空いているイエスの墓を見た。
しかし、主の使いたちが伝えたことを聞いてイエスの復活を信じた。
ペテロも空いているイエスの墓を見た。しかし彼女たちの話は信じなかった。
ただ、この出来事に驚きながら自分のところに帰った。

イエスに対する啓示は天から来る。人は自らそれを知ることは出来ない。
天から来た使たちがマリアにイエス様の誕生を知らせた。(ルカの福音書1:26-28)
イエス様が洗礼を受けるときも天から声があった。(マタイの福音書3:16-17)
イエス様の復活も天から降りた主の使いたちが証言する。

弟子たちは復活なさった主があらわれる前まではイエスの復活を信じなかった。
復活なさった主はすべての人にあらわれることはなかった。
だた、神によって前もって選ばれた証人たちに現れた。そして、五百人以上の兄弟たちに同時に現れた。
[使徒の働き 10:40,41]40神はこの方を三日目によみがえらせ、現れさせてくださいました。41民全体にではなく、神によって前もって選ばれた証人である私たちに現れたのです。私たちは、イエスが死者の中からよみがえられた後、一緒に食べたり飲んだりしました。
[第一 コリント人への手紙 15:5,6]5また、ケファに現れ、それから十二弟子に現れたことです。6その後、キリストは五百人以上の兄弟たちに同時に現れました。その中にはすでに眠った人も何人かいますが、大多数は今なお生き残っています。

私の黙想
この世にはまだ、福音を聞いたことがない人たち、またキリストの死と復活を信じない人が沢山いる。
そればかりではなく、御言葉(福音)を聞いたことのあるクリスチャンのなかでも、弟子たちのようにイエスの復活を信じない人々がいる。
それ故に、準備しておいた香料を持って墓に行く。生きておられるキリストを死人の中に捜し続ける。

ガリラヤの女性たちは、自分たちのすべてであった主が崩れたことを目にした。
深い闇の中で夜明けに沿って主の墓に行く。
そこで主の復活を主の使いたちから聞く。
主の使いたちは言った。「あなたがたは、どうして生きている方を死人の中に捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられたころ、主がお話しになったことを思い出しなさい。」と。
彼女たちはイエスのことばを思い出した。そして信じた。

イエス・キリストの死と復活の出来事はもう繰り返されることはない。
御言葉、つまりイエスの死と復活の福音が宣布されたときにあらわれる。
それを御言葉と御霊によって悟る者には、キリストの復活は、「たわごと」(ナンセンス)ではなく、真理である。
つまり、救われて新たないのちに至らせる福音である。

黙想の祈り
ああ、神様。
コロナ禍、全世界がまるで墓のようなこの世の中、主の復活をどのように伝えるべきでしょうか。
毎年、この時には主の復活を伝えようと頑張りました。
今年はどのように伝えるべきでしょうか。
「主がお話しになったことを思い出しなさい。」
この言葉が心に響きます。

死んでいる世のものではなく、生きておられる主の言葉を思い出させること。

墓から復活された主の復活の力を求めます。
闇が退き、光が照らされるようにしてください。
死の暗闇から救い新たな永遠のいのちへと導いてください。
復活の主の喜びのなかに悲しみ、悩みは消え去るようにしてください。

イエス様のみ名によってお祈りいたします。アーメン。